2014年12月18日木曜日

西加奈子 著 『ごはんぐるり』.




西加奈子 著 『ごはんぐるり』。

やっぱり好きです。
西加奈子さんの作品。



味が分からなくても、適当なものを食べていても、「ごはん」という言葉には、
何かしらこちらを漂白する「キラキラ」が宿っている気がする。
やはりそれは、「命のこと」に繋がっているからだろう。
今日もご飯を食べる。
私はその「キラキラ」をずっと見逃さないでいたいな、と思う。
(「あとがき」より)



この作品は、ごはんに関することのいろんなこと。
評論とかではなく、西加奈子さんらしい言葉でのごはんのこと。
面白かったです。

ごはんもの。
 読んでいるだけで、もう幸せなります。
うふふ。

海外の食事(エジプト・イスラエル・トルコ・ベネズエラ・セネガル・ニューヨーク・フィンランドなど)についてもいくつか書かれてあるのですが、食べてみたくなりました。
フィンランドは行ってみたくなりました。



フィンランドには“お洒落”って言葉がないらしい。



着飾ることではない、見せびらかすことではない、自分の心地良いことを、貫くということ、それがお洒落なのだと、私たちだって実は、知っているのだ。
フィンランドにその言葉がないのは、「それが当然のこと」だからなのだろう。
(本文「ごはんぐるり」 -お洒落って何-より引用)




こちらは、「NHKきょうの料理」並びに「NHKきょうの料理ビギナーズ」テキストに連載されたものに、加筆、修正を加えたものみたいです。
だから、読みきりサイズの短編がいくつも綴られていて読みやすいです。





西加奈子さんって、イランとエジプトに小さい頃住んでいたり、結構海外を行ったり来たり。
いろんなものを見ているから、作られる作品も面白いのかなと改めて思いました。


やっぱり好きです。
また作品読もうっと。






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