2015年8月24日月曜日

西加奈子 著 『窓の魚』。

休日は平日に備えてゆっくり過ごします。

そんなときには読書。

西加奈子『窓の魚』


誰も、本当のあたしを知らない

誰かといるのに、ひとりぼっち。

『さくら』『きいろいゾウ』の西加奈子が贈る、じんじんと心に染みる物語

大人になりきれない

恋人たちの旅の一夜を

美しく残酷に描いた最新長編。


(帯表紙より)






また西加奈子さんの文章に引き込まれました。

登場人物四人のそれぞれの想いが、過去が、交錯し、すれ違う切なさも残る作品でした。






西さんの表現が私は好きなのだと思います。

例えば風が吹くことを、
「細い絹糸のような風が、耳の付け根を怖がるように撫でていった。」
と最初の文からもうね、想像を掻き立てられます。





想像を掻き立てられた私は、この本を読んだ後、夫に文章の表現を語ってました。



 「ねえ、あの空を小説家風に表現してみて。」とか無茶振りしたり…笑

すると、想像以上に素敵な文章で表現してくれた夫でした。





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