休日は平日に備えてゆっくり過ごします。
そんなときには読書。
西加奈子『窓の魚』
誰も、本当のあたしを知らない
誰かといるのに、ひとりぼっち。
『さくら』『きいろいゾウ』の西加奈子が贈る、じんじんと心に染みる物語
大人になりきれない
恋人たちの旅の一夜を
美しく残酷に描いた最新長編。
(帯表紙より)
また西加奈子さんの文章に引き込まれました。
登場人物四人のそれぞれの想いが、過去が、交錯し、すれ違う切なさも残る作品でした。
西さんの表現が私は好きなのだと思います。
例えば風が吹くことを、
「細い絹糸のような風が、耳の付け根を怖がるように撫でていった。」
と最初の文からもうね、想像を掻き立てられます。
「細い絹糸のような風が、耳の付け根を怖がるように撫でていった。」
と最初の文からもうね、想像を掻き立てられます。
想像を掻き立てられた私は、この本を読んだ後、夫に文章の表現を語ってました。
「ねえ、あの空を小説家風に表現してみて。」とか無茶振りしたり…笑
すると、想像以上に素敵な文章で表現してくれた夫でした。
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