2014年11月19日水曜日

忘れたくないこと.「またおいでね」.妊娠と流産と.



長い私の記録です。
忘れたくないことなので、記録させていただきます。




一度母になりました.

3ヶ月ほどお腹の中に宿った命。

初めてだったこと。

検診のための産婦人科。
新しい命がいると思うと、嬉しくて嬉しくて。
産婦人科はがん検診などでしかお世話になっていなかったから
私にとってはあまり好きではない場所。
病気がないか診るための内診…初めの頃なんてかなりの抵抗あったし(慣れましたけどね)。
だけど、命があると思うと病院なのに嬉しい不思議。


初めて。

エコー写真。
次回は心拍確認ですね。
と。

大事に、大事に帰りました。
帰り、見る景色が違うってこのことなんだなって思いました。

次の検診が楽しみで。

怖かったから彼についてきてもらって診察受けたのですが
彼も本当嬉しそうで、それを見るのも嬉しかったです。
今までも優しい彼ですが、さらに優しさUP。
彼を良く知る人に言うと、さらに優しいとは“スーパー優しいじゃん”と。笑


それから、毎日が一人増えた気持ちで
一人で留守番するけど一人じゃない心強さ。
この気持ち…不思議でした。



だけど、

だけどです。


今回は


心拍確認ができませんでした。
 3ヶ月くらいなはずなんだけど2ヶ月位の大きさで…赤ちゃん子宮の外に出されたようで。


さらに一週間伸ばしてエコーを診るも大きさが最初のときと変わらず
今回は…とことになりました。


最初、「大きくなっていないね、もしかすると今回は…」
と言われたときは???という感じね。
自分がなるとは思っていなかったからね。
良い報告が出来ると思っていたから一人で検診行っていたんだけど
診察室出て、沢山の妊婦の方を見ると寂しくて。寂しくて。
よく分からなくて、実感できなくて。
誰かに話したくて。


すぐ彼に報告して
両親、義母、妹にメール報告して
誰かに何か言いたかったのだと思います。
「大丈夫だよ」と送りながら、大丈夫と自分に言い聞かせていたのかもしれません。

涙が出そうになるけど
踏ん張って
メールがくるたび、会話している気分で
「大丈夫です」って報告するたび、あれは自分に言ってて。


しばらくすると
「迎えに来たよー。診察終わったら一緒に帰ろう。」
って、彼が迎えに来てくれました。
来るなんて言われてなく突然だったのでびっくりしましたが、
 待合室に彼が来て顔を見た途端、涙が溢れました。



一緒にいてくれました。
「悲しいみたい。」と言うと鼻水ズルズル出てきて大変でした。
今思えば…何事か!ですよね。笑
彼と一緒にお腹か命が宿ったときから
父と母になっていたんだなぁとその日一日で思いました。


何気ない会話で笑えたり
大丈夫、またくるよっと落ち着いたり
何も考えないと涙が出てきたり
グラグラ気持ちでしたが
彼が傍にいてくれて落ち着きました。


 有難う。


彼と一緒に乗り越えていくんだ。



小さかったけど、命がこんなに愛おしいとは知りませんでした。


短かったけど、居なくなるということがこんなに悲しいとは知りませんでした。

 命の誕生が奇跡ですごいことだと改めて感じました。
それを教えてくれたんだろうな。


 家族・夫婦・親友の有難さ、心強さを感じました。
それを教えてくれたんだろうな。


両親ってすごいな。
お母さんって本当すごいなと思いました。
お腹に宿ったときからもう母や父になるんだね。これ、本当に思いました。

 
また、一つ人の気持ちを知れました。
流産って人事かと思っていたけど…こんなに悲しいことなんだと人の気持ちをまた知れました


 ありがとう。


最終検診前日、少し出血があったのですが
もうそのときにはちゃんと
「ありがと。またおいでね」
という気持ちでいれました。
良い夢見れました。

2014.11.17記録


+++



〈私の症状〉


膠原病の混合組織病が持病でありますので
通院している病院より総合病院の産婦人科へ勧められました。
紹介状を書いてもらい、総合病院へ。
同時に、膠原病内科も総合病院内に移り、総合的に診察してもらいます。
(病院選びに悩みましたが、もし次回があったら病院選びはしなくて済みそうです。
最初は待ち時間がありましたが、産婦人科については、次からは待たずに診察されました。総合病院は安心しました。
ただ総合病院の膠原病内科は予約していても結構待ちます…)
先生方もいい感じの先生たちで、もしまた機会に恵まれたらお世話になるので
ちょっと心強いです。



 薬のことも分かりました。
今回はステロイド7mgは飲みながら進んでいっていました。
その他の薬(ボナロン・胃薬)はすぐ止めること。
ボナロン飲んでいたのですが…というと
「3週間くらいは薬の影響ないと言われています。」と、産婦人科の先生が言っていたり
赤ちゃんがいなくなってしまった後は、
膠原病内科の先生は「ボナロンは摂取していた方が、私自身の体にはいい」とのこと。 
なんだか、実際に診察し担当医の話を聞いていると、
そこまで私の薬に関しては影響は強くなさそうな印象でした。
病気を持っていると…妊娠できるのかな??と不安な部分もありましたが
(実際、不安な部分もありもしものときでも彼と二人でも楽しいよっと話ていたり、ね。お互いがいたらいいってね。)
薬の事についてもちょっと安心が出来た部分もあります。



ずっと高温期が続いていました。
高温期だけど、おかしいなと思ったときがありました。
ずっと胸の張りがあったのですが
急に張りが無くなりました。
出血は全くなかったです。
ネットで調べるとき、基礎体温が高ければ…とありましたが、
今思えば赤ちゃんが育たなくなった一つの変化かな??と思います。
妊娠してから全てがお腹の中からなくなるまで、
悪阻のようなものは、ずーーーーーーーっとありましたけど胸の張りだけ明らかに変わりました。
 体の変化って凄いですね。
妊娠中のまた一つの目安として頭の隅に入れておきます。



初めてのことだったので、
沢山調べました。
ちょっと次への心構えができました。
葉酸もすぐ取りはじめたりね。
心配性な私に、赤ちゃんがくれた時間だったのかもしれないなっと今では思います。



診察に行くと、妊婦さんが沢山。
正直まだまだ、いいな~って羨ましく思っちゃうけど
ちょこっと悲しくなったりするけど
またいつか。


忘れたくないこと。
居なくなったとき、悲しくて仕方なかったけど
同じような気持ちの人は他にもいると知れたとき少し安心したり
同じ経験をした方の前向きな気持ちで救われたりしました。
一つの私の経験として記録させていただきます。


2014.11.17記録





+++



そして、流産。


昨日、自宅で袋状のものが出てきました。
あのですね、あのですね
これまで経験した痛みの比ではないほど腹痛がすごかったです。

前日の夜より
間隔をおいての生理痛のような痛み。
朝になっても、同じような痛み。
痛みが和らぐときに、朝食作り彼を送り出し、掃除をし

あれ??間隔がなくなってきた…や・ば・い。


もうね、のた打ちまわりました。
史上最高の痛みでした。
鼓膜破ったときよりも、前歯かけたときよりも、膠原病で痛かったときよりも
比にならなり痛み…ありゃすごい。。。
病院電話して、前日痛み止め飲んではいけない言われていたけど
耐えれなくて「耐えられないです。。。飲んでいいですか」
と息絶え絶えの状態で。
すると「赤ちゃんは流産確定ですか?」と聞かれ
前日確定したことを伝えると「それなら大丈夫です」と。
ロキソニン1錠飲みました。

けど、
もう痛くて痛くて
トイレに行き冷や汗。
吐き気が来て、吐いちゃって
服は汚れるが、着替えるということができない。
立ててない。
脱水症状になりそうな感覚。
貧血のような感覚。
痛さは半端ない。
寒い。
トイレで倒れたままで
体を引きずりながら、そこらへんにある洋服を来て
水飲みたいけど上手く飲めないし
またトイレで動けなくなり
一人じゃ怖くなり
彼に電話をなんとかかけました。

耳に電話あてることができないから
スピーカーで…けど出勤したばかりだったようで留守電で
留守電に向かって「苦しいよ」とくらいしか言えず
格闘していました。
救急車呼ぼうか…と思うほどでした。


彼は、すぐ折り返しかけてくれたようですが
2回かけ直したときは出れず救急車を呼ぼうと思ったそうです。
3回目に出れて、「頑張れる」と答え彼の帰ってくるのを必死に待っていました。


彼が帰ってきてくれ
とにかく寒かったので
ストープやホッカイロ、湯たんぽを準備してくれて
洋服をかけてくれて
温めてくれました。
もうね、痛さであまり記憶はありません。
ただ、私は痛みにあわせて食いしばって「出てきて」と踏ん張ることしかしていませんでした。
体が温まるってきたからか
彼がいる安心感か
手を握ってくれているからか
さっきの痛みよりは、気持ち和らいで頑張ると思いました。
心細くて怖いのは、痛さを倍増させるようです。


3時間格闘後、
ふと痛みが和らぎ
ベッドへ移動。


彼が調べてくれた情報によると
陣痛のあと、ふと体勢を変えたりすると出てきて楽になるとか。
もしかして
出てきてる?
と二人で思い、トイレへ行くと
袋が出てくると分かる感覚がありました。
ティッシュを準備し、上手く取ることが出来ました。
出てくるときは全然痛くなかったです。
手のひらにおさまるか、収まらないほどの袋がポコッスルッという感覚でした。



それから、
袋を持って(自宅で出てきたら診察にできるだけ持ってくるように言われていたので)
診察へ行き、内診してもらいました。
袋は顕微鏡検査をするそうです。
内診の結果は、綺麗に出てきている模様。
2週間後、再診して異常がなければ
今回の母になれた時間はおしまいです。




小さな出産でした。
出産はもっと、もーーーーっと痛いのかと思うと
世の中の全てのお母さんはすごいなと思いました。
しばらくは、体を休めたいと思ったほど。
昨日は、もう赤ちゃんができるのが怖いと思いましたが
今日には元気な自分が居るので、またいつかをのんびり待ちたいと思える不思議。
あんなに痛かったのにね。笑 
この痛みを経験して…本当に出産する場合は里帰り出産をしようと思いました。
陣痛が来たときの一人は本当怖かった。
彼には、飛んできてもらおう!!!!!!!!笑



先日までは、妊婦さんを見ると羨ましい気持ちだけでしたが
痛みを体験して
これから出産をする妊婦さんを尊敬すると同時に応援したくなりました。
羨ましい気持ちを変えるために
これも赤ちゃんが教えてくれた痛みかもなと思ったり。



初めてをありがとう。
いろいろ教えてくれてありがとう。

お利口な、優しい命でした。





12月には新たなお仕事も始めたりして、
やりたい事をして
二人で笑って
変わらない毎日を過ごします。




もうね、お別れした後は
早速妊娠中諦めていた、牡蠣食べ計画を立てたりしています。
もうちょっと 夫婦生活楽しみなさいってことだったんだな~と。
楽しむよ~~~~
さら二人の結束深まった感じで、ね。


小さな命。
 ありがとう。
またいつか。






最後まで読まれた方。
長い記録にお付き合いくださりありがとうございました。
2014.11.18記録

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